マニホールドとは
マニホールドはマニホールドブロックとも呼ばれ、ステンレスやアルミなどの金属を使って作られます。ブロックの中は圧油の流路になっており、任意のポート同士を繋いでいます。また、ポートには継手を取り付けられるように配管ねじ(Rc)が切ってあるのが特徴です。
マニホールド内の流路(回路)は任意に設計できるため、加工業者に依頼すると図面通りに加工してくれます。ただし、流路の直径や長さによっては、流路同士のスパンが狭かったり残りの肉が薄かったりすると製作できない場合もあります。
加工業者にマニホールドの製作依頼をする場合は、必ず図面(あるいはポンチ絵)で仕様を説明し、製作可能かどうか確認するようにします。
なぜマニホールドが必要なのか
通常、弁やアクチュエーター(油圧機器)同士は継手を介して油圧ホースでつなぎます。それではなぜ、マニホールドが必要なのでしょうか?
油圧回路を組む装置や車両の中には、スペースの都合で油圧ホースを設置できない場合があります。また、油圧機器のポート位置の都合で油圧ホースを曲げないと配管できない場合もあるのです。
このような時、マニホールドなら任意の形大きさに加工でき、油圧機器に併せてポートの位置や向きも変えられるため、油圧機器を設置できても接続できないという事態は少なくなります。
油圧と空圧のマニホールドの違い
前述の通り油圧と空圧では回路の設定圧力がまったく異なります。そのため、マニホールドにかかる圧力も異なります。空圧のは設定圧力が最大でも0.7MPa程度のため、それほど気にする必要はありません。しかし、油圧の設定圧力は最大35MPa程度あるため、流路間のスパンや残りの肉に気をつける必要があります。
マニホールドの製作依頼をする場合は設定圧力を加工業者に伝え、設計したマニホールドが要求仕様(特に設定圧力)を満たすかどうかの確認が重要です。
油圧バルブのマニホールド製造事例
シーケンスバルブ
マニホールドベース
マニホールド(アルミ)
マニホールド(デンスバー、鉄)
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