油圧バルブの方向制御弁の種類

油圧バルブの方向制御弁とは

方向制御弁は圧油が流れる方向を変えるための弁です。油圧シリンダーのロッドを伸ばす/縮める、油圧モーターの回転方向を変えるなどアクチュエーターを正しく動作させるには欠かせない弁です。

方向制御弁の種類 ①基本的な分類

方向制御弁は基本的に①弁位置の数、②ポートの数、③ソレノイドの数によって分類されます。
流路(弁位置)の数による分類を示します(表1)。また、ポートの数によっても分類されます(表2)。

表1. 方向制御弁の弁位置の数による分類

方向制御弁のはたらき
2位置圧油を流す/止める、圧油を流す/反対に流すなど
3位置圧油を流す/反対方向に流す/止める
4位置3位置に加えて、油をタンクに戻すなど

表2. 方向制御弁のポート数による分類

方向制御弁のはたらき
2ポート圧油を流す/止める
3ポート圧油を流す/反対方向に流す
4ポート圧油を流す/反対方向に流す(2系統)
5ポート圧油を流す/反対方向に流す
(2系統、排気ポート二つ)

ソレノイドによる分類では二種類にわかれます。ソレノイドが一つで単一方向にしか圧油を送れないシングルソレノイドと、ソレノイドが二つあり二方向に圧油を送れるダブルソレノイドがあります。油圧シリンダーを動作させる場合にはダブルソレノイドの方向制御弁を使用することが多いです。

ちなみに、弁位置の数、ポートの数、ソレノイドの数は独立した要素です。そのため「3位置4ポートダブルソレノイド」のように表現します。

方向制御弁の種類 ②直動型とパイロット型

ソレノイドによる分類では二種類にわかれます。ソレノイドが一つで単一方向にしか圧油を送れないシングルソレノイドと、ソレノイドが二つあり二方向に圧油を送れるダブルソレノイドがあります。油圧シリンダーを動作させる場合にはダブルソレノイドの方向制御弁を使用することが多いです。

ちなみに、弁位置の数、ポートの数、ソレノイドの数は独立した要素です。そのため「3位置4ポートダブルソレノイド」のように表現します。

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油圧回路は小さい入力から大きな出力を取り出す効率の良い回路であり、その制御には圧力制御弁、方向制御弁、流量制御弁を使います。これら三つの制御弁に加えてチェック弁も重要な油圧部品です。弁の中にはスプールやポペットと呼ばれる弁体があり、実際にはこれらの弁体が流路の開閉を行っています。

株式会社シマワでは、油圧バルブ部品の調達をお手伝いします。お見積りや技術的な相談がありましたら、ホームページのお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。